2019年12月25日水曜日

陸軍と福岡と有栖川宮熾仁親王





明治3年8月、
福岡藩の役人、六人が函館で逮捕された。
容疑は、偽札の太政官札(だじょうかんさつ)を十九万両所有していたためである。太政官札とは維新政府が発行した紙幣で、今でいえば偽札つくりを福岡県職員が県庁ぐるみで行っていたという事件です。
彼ら六人は軍艦、環瀛丸にて江差表や函館に赴き、偽札で昆布などの海産物を手に入れる途上で、政府によって逮捕され後、処刑されます。

※当時、明治新政府は、国内の財政窮乏を救うために不換紙幣の官札を明治元年に発行し、それを各藩や商人たちに貸し付け流通させていました。発行額も当初の計画だった三千万両から四千万両にものぼっていました。

さて、廃藩置県で福岡藩が廃止されたと同時に政府は、「宮さん、宮さん」の歌で有名な皇族の有栖川宮熾仁親王を福岡藩知事にします。そのまま福岡県知事となるが、皇族が地方自治体の長となった例は他にはないと思います。
ちなみに、王政復古後の新政府では、「総裁、議定、参与」の三職が設けられ、すぐに太政官制に移行する短い期間ではあるが、有栖川宮熾仁親王は総裁に任命されました。

西南戦争では、「鹿児島県逆徒征討総督」に任命され、一旦、福岡城へ本部拠点を構築し、その時に福岡の乱の鎮圧にあたり、官軍の総大将として西郷隆盛と対決することになった。
戦後、西郷隆盛に次いで史上2人目の陸軍大将に任命される。




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