2019年12月29日日曜日

儀仗隊員の襟が、ちゃんとしている理由


 昭5式の軍衣袴は、中国で製作されていることもあり、良く国内でも市販されています。しかし、それがそのまま着用に堪えうるわけではありません。その大きな問題が服の部分でもその価値を決めてしまうほど重要な襟の部分です。
大半のものは、左写真の→のように、右襟を左襟に持って行きホックを停めるのですが、結構、力を入れて右襟を左襟ももっていかないとホックが止まりません。なぜが、自分の寸法にしては、首が窮屈だと感じてしまい、しかも比較的簡単にホックが外れてしますます。さらに頑張って付けても〇印のように生地がねじれてしまいます。これは、襟が中央線に比べてお互い数センチ足りないために起こる現象です。
※(尚、上の写真は、襟の形を固定させるために士官用の襟カラーを付けていますが、実際は兵下士官は布の襟布と呼ばれるものが採用されています。)
私達は、普通の個人で所有されている方々よりは
数多く同型の服を検討し、実物と比較検討する機会に恵まれていますので、これらの理由が端的に分かります。襟の構成の基本が日本の襟と中華の襟の
作りの考え方が違うのです。中華の襟の場合には、襟を力で持っていき襟同志が引き合う力でホックを固定するという考え方に対して、我が国の襟は、右写真のように自然と人の方に服を乗せれば、自然と襟は、中央に寄り、あとはホックが自然にハマるくらいの間隔で作ります。
さらに、襟を実際の首に当たるほど締める中華服に対して、我が国の場合は、衛生的な問題もあり、襟布や士官のように襟カラーを付けて直接当たらないようにします。
後は、一度はハマったホックが外れないようにするにことが必要ですが、それはホックの付け方に工夫をするという大きな違いがあります。

皆さんが、購入された昭5式の襟がすぐに壊れる理由の大半は、これが理由です。私達は、襟を同型の生地で数センチ足してホックを取り換えて、自然に右の写真のように不動の姿勢をしても真っすぐの線になるように工夫しています。

平素では、気づいてももらえないことに、時間と労力をかけています。






0 件のコメント:

コメントを投稿

織幡神社で連隊旗の月並祭が実施

  神功皇后が三韓征伐にお出ましになられる際に、軍旗を編まれたとされる軍旗ゆかりの神社にこの度、護国神社衛兵隊がお守りする軍旗の月並祭を実施することとなりました。 軍旗は、すでに福岡護国神社にて御霊入れの儀式を済ませておりますので、ご神体と変わらない存在で月並祭などを定期的に行わ...